専業主婦の「ためにならない」雑記ブログ

年少の息子アキとの毎日を書いています。時々は、旦那のことも。

年少、4歳の息子がムシされたら。

4歳になったよ息子アキは、
「今日何か嫌なことなかった?」
と聞くと、いつ聞いても、
「楽しいことしかなかった」
としか答えない。


もちろん、楽しいことばかりの日もある。
でも、そんな日ばかりじゃないこと、ママは知っているよ。
嫌なことがあった日は、いつも夜泣きしてるからね。
アキはどうやら、悲しいこととか、辛いことを言葉にするのを怖がっているみたいだ。


起きているときはとても元気で、
寝ると泣きながらママを呼ぶ。
辛いことを口にできたら聞いてあげるのにな、と思う。
たまに、もどかしくて、無理やり聞きたくなる。
でも、それは、私が楽になる方法でしかないから、泣き出すまでいつもぐっと待っている。
…たまに聞いちゃうけどね。

 

今朝、アキを幼稚園に送って行くと、同じクラスの女の子が下駄箱のところにいて、アキが「おはよう」と声をかけた。
返答がない。
一度目は無視されてしまった。
聞こえなかったのかな?
きっとアキは思って、もう一度目の前に行って、おはよう!と大きな声で言った。
でも、また無表情でアキを見るだけ。
何度も繰り返しても返答はなくて、
何度も頑張って、
最後は諦めた。


3歳、4歳の世界には、よくあることなのかな。
でもね、
大人の私は、見てて涙が出そうだったよ。
悲しいのを堪えて、
「アキ、ママはアキのこと大好きだよ。」
とだけ伝えて帰った。

 

今日、ごはんも食べずに寝てしまったアキは、しばらくすると、大泣きし始めた。
寝る前、楽しいことしかなかったって、言ってたのにね。

 

無視された後、
幼稚園を出るとき、私は自分が悔しかった。
なんで、あの子にムシはいけないことだと教えなかったんだろう。
人の子だから、言えなかった?怖かった?私はダメな母親だ。

嫌いでもいい。
全ての人に好かれる人なんていないことも、全ての人を好きになれる人なんていないことも、私は大人だからちゃんと知ってる。
でも、同時に、
ムシだけはしてはいけないことも知ってるの、大人だから。

嫌いでも、心で思って。
嫌いでもいい、心は自由だからそれでいいんだよ。
でも、クラスメイトとして一緒に過ごす、最低限のマナーとして、それを表に出しちゃいけない。
遊ばなくていい、話さなくていい、
挨拶くらいしてよ、嘘でもいいから、お願いだから。

笑っちゃうよね。
相手は4歳の子供なのにね。
大人が心の中で真剣に怒って。
車の中で、悔しさと情けなさと、アキの気持ちを思う切なさでいっぱいになった。

 

 

子供が産まれると、知ってしまう。
自分が傷つく方が何百倍もいい。
目の前で、自分の子供が無視されているのを見るのは、とてつもなく辛かった。

 

無視されることも人生経験だ、という人もいるだろう。
とてもかっこいい言い回しだと思う。
傷つく気持ちを知って大きくなって行くってことなのかな。
でも、

無視とか、人を人として扱わないことで、傷つくのは、傷付けるのは、それとは違うものだと、私は思う。
そんな経験いらない。
そんな経験させちゃいけない。

 

…でも、
大人の世界でも無視ってなくならないのに、子供の世界に求める方が難しいのかな。
どうしたらアキが楽しく生きていける世界にしてあげられるんだろうね。

 

さっき、またアキが泣き出した。
何か訴えているけど、泣いているから何を言ってるか分からない。
ただ、大丈夫だよ、ママがいるよ、と抱きしめ続ける。
しばらくすると落ち着いて眠りについた。
大人だって無視されたら辛いのに、

4歳の心にはどんな風に映ったんだろう。

 


どうか、
どうか明日は、
アキに優しい1日になりますように。

 

 

…願うしかできない。